管楽器で唯一ベルの中に手を入れて演奏するホルン
楽器の事を少し知ってる人と話をする時には大体聞かれます。
みなさんはそんな時に何と答えるのでしょうか?
そんな右手の理由について考えていきたいと思います。
右手をベルに入れる事によるメリット
今のホルンを吹いていて思いつくメリットは
- 音色が手のおかげで柔らかくなる
- 音色のコントロールがしやすい。
- こっそり音程のコントロールも出来る。
ぱっと思いつくのはこの位でしょうか?
本当の理由は次で解説していくけど、
みんなが聞かれて答えるのはこんな感じかな?
ホルンのベルに右手を入れる理由
では、まず結論から言います。
諸説ありますが、
何故ホルンのベルに右手を入れるのかといいますと…
人類のほとんどが右利きだからです!!(世界の人の10人中9人が右利きです)
これだけ聞いてもよくわからいと思います。
歴史をさかのぼってみていくとだんだんとわかってきますよ。
右利きの人が多いからこうなったっていう事は
世の中に結構あるよ。
文字を左から右に書くのもそうだし
ハサミ、包丁、駅の自動改札…
ピアノの鍵盤が右側が高音なのもそうだね
ホルンの歴史
ホルンの歴史をみながら考えてみましょう。
「Horn」とは「角」という事はたくさんの人が知っていると思います。
穴の開いた角をぶぅーっと吹いて音を鳴らしていたのが起源です。
そこから時は流れ…
馬に乗りながら狩猟の時に先頭の人が後ろの人に合図を送るために使われるようになっていきます。
基本的に肩にかけて持っていて、吹くときは左手で楽器を持ち、右手で手綱を操作していました。
このころはまだ右手はベルに入れてませんでした。
そして時は流れ…
1700年代の中頃位に右手で音程を操作して音階などを作る「ストップ奏法」が発明されて、ベルの中に右手を入れて演奏するスタイルが確立されていきました。
音程を操作するから利き腕の右手を使っていたのですね。
同じころ産業革命も起こり、金属の加工技術がだんだんと進化していきます。
そして時は流れ…
ロータリーもついて今のホルンの形へと変わっていきました。
ある日突然この形になったのではなく、ナチュラルホルンに1つ・2つとロータリーが増えていってたので、右手をベルに入れるという事は
そのままになっています。
今の作曲家も右手を入れてる事を活かした特殊奏法を指示してくるし、
右手は音色や音程のコントロールにも使う事が出来て便利だよ。
まとめ
今回はホルンの歴史をみながら右手をベルに入れる理由について考えてみました。
利き腕と歴史から考えるとわかりやすかったのではないかと思います。
私自身記事を書きながら理解が深まりました!
右利きが9割とか実はよく知りませんでした(笑)
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