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ゲシュトップ奏法のコツと音のコントロール方法を紹介

特殊奏法

ホルンの楽譜でたまに音符に付いてる「+」や「gestopft」と書いてある奏法

それがゲシュトップ奏法です。

ベルの中に手を入れてぴったりとふさぐと「キーン」といった金属音がします。

今回はゲシュトップ奏法について考えてみたいと思います。

かずお先生
かずお先生

金属的なおとじゃなくてなんかこもった音がしたり
音程がなかなか定まらない人はしっかりと読んでみてね!




なぜ右手でベルをふさぐの?

昔のホルンはナチュラルホルンと言って、今の様にロータリーが付いてなくマウスピースからベルまでが1つの管でつながっただけのシンプルな楽器でした。

ベルに右手を入れてふさぐ事で音程をコントロールする演奏方法が開発されていきます。

その時にベルを完全にふさいだ状態で演奏した時の音色が、他の楽器にはない独特な音色だったのです。

そして、色んな作曲家が自分たちの曲に取り入れていきました。

今では、ゲシュトップ専用のミュートなどもありますが、右手でふさいで演奏することもよくあります。

こもった音がする原因

右手でベルをふさいて金属的な音を出すゲシュトップ奏法ですが、どうしてもこもった音が出てしまって困っている人もいるみたいです。

考えられる原因は…

  • 息の圧力が足りてない
  • ちゃんとベルが塞げてない
  • 塞ぎすぎて空気の通り道が足りない

この3つでしょうか。それぞれを解説ていきます。

「息の圧力が足りてない」
そもそもベルをふさいで演奏するのですからまともな息の通り道がない状態になります。
手とベルのわずかな隙間に息を通す事になるので
楽譜にメゾフォルテと書いてあったとしても、フォルテシモで演奏する位ではないと息の圧力が足りない状態になります。
とりあえず、思いっきり大きい音でチャレンジしてみてください。

「ちゃんとベルが塞げてない」
しっかりと手でベルをふさいだ状態にしないといくらフォルテシモの息で挑んでも金属的な音にはならずこもった音になってしまいます。

「塞ぎすぎて空気の通り道が足りない」
完全にベルをふさいでしまうと今度は息の通る道が完全になくなってしまい、そもそも音が鳴らない状態になってしまいます。
ほんの少しだけ隙間を作る感じで息の通り道をつくってみてください。

かずお先生
かずお先生

3つの原因1つずつ試してみてみよう!

音程が定まらない原因

教則本には「演奏したい半音下の指使いで演奏しましょう」と、書いてあります。

しかし、手を使ってゲシュトップをする時に考えないといけない事があります。

それは、自分の手の大きさです。

ホルンは普通の大人の男性に合わせて設計されています。

ですが、小柄な女性や、逆に大柄な男性では手の大きさが違いますよね?

そうなるとしっかりと塞ぐ事が出来る手の位置が人によって変わってくるという事になります。

手の小さな人は音程が高い傾向に、大きな人は低い傾向になります。

そういった場合には半音下の指使いではなく自分に合った指使いを探していくしかありません。

逆に言えば教則本に書いてある半音下の指使いでなくても全然問題ないという事です。

かずお先生
かずお先生

特に小柄な女性が悩む事が多いみたい。
手の大きさは変えられないけど、変え指とかで対応する事も出来るよ!

ゲシュトップ専用のミュート

色々と説明してきましたが、最適なふさぐ場所で完璧な隙間で息の通り道を用意してくれるアイテムも世の中にはあります。

ゲシュトップミュート

こんな形のミュートですね。

手が小さい人や低音パートでのゲシュトップの時によく使います。

手で行うよりもよりクリアな金属音がするのが特徴です。

ゲシュトップミュートには指使いを変えずに演奏できるタイプのミュートも存在します。

ただ、普通のゲシュトップミュートよりも音がこもりがちになるのが難点です。

完璧な演奏を求められるプロの世界では使っている人も多いです。

まとめ

今回はゲシュトップ奏法について考えてみました。一番最初につまづくのは息の圧力でしょうか?

私自身、中学生の時にはじめて挑んだ時に感じたことは「思ったよりも思い切り吹かないと鳴らないんだなぁ」という事でした。

頻繁に出てくる奏法ではありませんが、ここぞという時のホルン独特な音色のひとつなのでしっかりと練習しておきましょう!

※この記事は、消費者庁国民生活センター等の情報も参考にして作成しています。

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