音楽室で合奏のチューニングを見ていると、譜面台に置いてあるチューナーを見ながらチューニングしている風景を見る事があります。
チューナーも使い方次第ですごく役に立つものですが、目で見るチューニングを習慣化してしまうとなかなか耳の方が成長しないものです。
チューナーを使って音程を確認する事と切り離して、それとは別に音感を鍛える事が大切です。
耳で感じて頭で整理して体で楽器をコントロールする。
これが最終目標であることを忘れないで!
チューナーを使う事のメリット・デメリット
メリット
チューナーはとても便利な機会です。ではメリットは…
「周りでどんな音が出てても確実な音程が目で見てわかる」
これにつきますね。
どんな時でも正確な音程が見てわかるのはすごい便利です。
これは何にも代えがたいメリットですね!
私もチューナーのお世話になってますよ!
デメリット
ではどんなデメリットがあるのでしょうか?
- 音程以外の要素はわからない
- 自分が出す音が鳴るまでそれが高いか低いかわからない
それぞれを解説します。
「音程以外の要素はわからない」
チューナーは音程を正確に教えてくれる機械です。
しかしチューニングでは音程以外にも音色や音圧、そして気持ちまで揃える事がチューニングだと思います。
「自分が出す音が鳴るまでそれが高いか低いかわからない」
自分の音が鳴っていない時にはチューナーは音程が正しいのかどうかは示してくれません。
ですから、チューナーに頼って音を合わせる癖をつけてしまうと、
音が鳴りはじめてから音を合わせる事にかるので、音のはじめから合わせる事が出来ない状態になってしまいます。
じゃあ、どんな風にチューナーを使っていけばよいのかな?
チューナー使い方
まず、出てる音程の確認をするという点ではみなさん合っているのですが
多くの人が
1⃣チューナーを見る
↓
2⃣吹く
↓
3⃣音程が違っていたら針が真ん中に来るように合わせる
↓
4⃣音程が合いました!
という感じで使っていると思います。これは間違いです。
本当は…
①音をイメージする
↓
②吹く
↓
③チューナーを見て音程が違っていたら針を真ん中に合わせる
↓
④真ん中に合った音を覚える
↓
⑤吹くのをやめて先程合わせた音を思い出す
↓
⑥吹く
↓
⑦チューナーを見たと同時に針は真ん中に来ていた
↓
⑧音が合いました!
こうやって音を合わせます。
違いは、イメージした音が合っているかを確認したかどうかという点です。
普段の練習ならずっとチューナーを置いて演奏する事は出来るけど、
演奏会ではそれは出来ないからちゃんとイメージした音がチューナーで合うように練習しないとね!
音をイメージする癖をつけると良い事がいっぱい
しっかりと頭の中で音をイメージする事が出来れば
- 音程が良くなる
- 和音が決まりやすくなる
- 音が外れにくくなる
- 自分の出したい音色が出る様になる
こういったメリットがあります。
「音程が良くなる」
これはチューナーの使い方でもやりましたが、イメージする音程が良くなるのでそのまま演奏する音程が良くなるという事です。
「和音が決まりやすくなる」
仲間が出す音程をイメージする事が出来れば、それに合う音を自分でイメージして演奏するだけ。
音の出だしから綺麗な和音が響くという事ですね。
「音が外れにくくなる」
音のイメージがしっかりした状態で練習を続けていると
音のイメージ
↓
口のイメージ
↓
息と体のイメージ
といった感じで連動していくようになります。あとはイメージ通りに音を出すだけ。音が外れにくくなります。
「自分の出したい音色が出る様になる」
音と一言で言っても音程や音圧、響き方など色んな要素で出来ていますよね。
強くイメージすればするほど体との連動がスムーズになり、出したい音色が出る様になっていきます。
練習のやり方でもやった通りちゃんと音をイメージする事の大切さがわかってきたかな?
音程も良くなるし、いい事いっぱいだね!!
先生のおすすめチューナー
楽器に直接くっつけるタイプのチューナーは小型でいいのですが、ホルンの場合メーターが近すぎるので、本体とマイクが別々のタイプがオススメです。
ヤマハのチューナー+マイクのセット
コルグのチューナー+マイクのセット
この2つはメーカーが違いますが中身は同じものです。
まとめ
今回はチューナーの使い方を中心にやってきましたが、やはり音をしっかりとイメージしてから吹く事。
その大切さが分かってもらえたのではないでしょうか?
効率の良い練習にもつながる事なのでしっかりと音のイメージをして練習するようにしましょう。
音程を合わせるだけでなく、音感を鍛えて合わせるが正解だと思います。
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