唇の振動が楽器の中を通り抜けてベルから出てくるとホルンの音になりますよね?
その唇の振動が一番最初に楽器に伝わる場所がマウスピースです。
マウスピースは自分の体と楽器との接点であり、重要な役割を果たしています。
マウスピースのコントロールがしっかりと出来れば
ホルンのテクニック的な面のほとんどがコントロール出来るという事になります。
手のひらサイズでどこでも持って歩けるマウスピースだけど、
だんだんとその練習の大切さを忘れられてしまう事もしばしば。
簡単な練習で効果が大きいなら”やらなきゃ損”だよね!
マウスピースで練習するメリット
マウスピース練習のメリットは
- 楽器本体と違って軽いし手軽に持ち運びできる
- 音のコントロールがうまくなる
- 調子の悪い時の確認に使える
こんな感じでしょうか?それぞれについて詳しく解説しますね。
「楽器本体と違って軽いし手軽に持ち運びできる」
手のひらサイズなのでどこでも持って行けますし、ホルン本体の練習よりも格段に音が小さいので普通の家でも練習が出来るという事です。
「音のコントロールがうまくなる」
頭でイメージした音がダイレクトに伝わるのでコントロールするのはホルンを吹く時よりも難しいのですが、音程等をしっかりとコントロールできるようになると、ホルンを吹く時の音程が抜群に良くなりますし、音が外れにくくなります。
「調子の悪い時の確認に使える」
普段の演奏で昨日までうまく出来てたことが突然うまくいかなかったり、調子が悪いくなったりという事もあると思います。
そういう時は真っ先にマウスピースでちゃんとイメージした音が出てるかを確認すると問題の解決が出来る事もあります。
コントロールや調子の確認などが簡単に出来るようになるのってすごいよね。
でもどこでも持ち運べるって事は紛失しやすいって事だから、
みんなはなくさないようにしようね!
マウスピースを使っての練習
マウスピースの持ち方
どうやって持ってもいいのですが、無意識にたくさんの力で唇にマウスピースを押さえつける事がないように親指と人差し指の2本の指で持つようにしましょう。
グーでにぎったり3本4本の指で持つと余計な力を唇に加える事になるので、唇にマウスピースの丸い跡がつきます。
丸い跡はつねった時に付く跡のようなもので、皮膚に対してダメージを与えるものなので出来るだけ避けて通りたいですよね。
ここで唇にダメージを与えない吹き方を少しでも習得して楽器をつけたときに丸い跡がつかないようにしたいよね。
クラブ活動の帰り道で一人だけ丸い跡つけて家まで帰るのは恥ずかしいし…
マウスピース練習
それではマウスピースを使って練習して行きましょう。
まだ「アンブシュア」「呼吸法」の項目を見てない人は一度見てから練習したほうがより理解できると思います。
ではやっていきましょう。まずはグリッサンドで音を変える練習です。
唇の先端だけ震わせる感じで息を出してみましょう。
音がでだら今度は音が途切れないようにゆっくりと高い音にしていってみてください。
自分で出せる最高音になったら先ほどのぎゃくでゆっくりと低い音にしていってみましょう。
まずはこれを繰り返します。音量が変わらないように一定の音量を保ってゆっくりと音程だけ変えるようにします。
あまり息を吸わなくても吹けちゃうのですが、呼吸法を思い出してしっかりと息を吸ってからやってみよう!
音の震えが少しずつ収まってまっすぐに吹けるようになるよ♪
次は耳で聴いた音をそのままマウスピースで出す練習です。
ピアノなどの鍵盤楽器があるといいのですが、なければ音程がなるチューナーとかスマホのアプリなどを用意します。
ピアノで「ドー♪」とならしてマウスピースで「ドー♪」とならす。ピアノで「レー♪」とならしてマウスピースで「レー♪」とならす。
いろんな音程をならして同じ音をマウスピースで出す練習です。
ホルンに限らず金管楽器ではマウスピースで出た音程がそのままベルからでてきます。できるだけ正確な音程をマウスピースでならせるようにしましょう。
同じ音程を出しているつもりが実は近いけど違う音を吹いている生徒さんを見かける事もたまにあります。
出来れば誰かに聴いてもらって判断してもらえるとさらにGOOD
音あてゲームみたいな感覚でやってみるのも上達の近道かもだね!
まとめ
ホルンはピアノとちがってキーを指でおせばドレミがなる楽器ではないのでマウスピースで
できるだけ正確な音程を出して演奏しないと音が当たらない楽器です。
しかも管が細いのにマウスピースが小さく演奏が難しい楽器としてギネスブックにものるくらいです。
ですが、他の楽器にはない豊かな音色がだせるというメリットもあります。
楽器を吹くほうが楽しいですが、ここで基礎をマスターできればすてきな演奏に確実に近づけると思ってしっかりと練習していきましょう。
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