よいアンサンブルをする為にはまず、自分が上手に演奏する事が大切なのですが、それと同じくらい仲間の得意不得意を知っておくことも大切です。
ホルンを吹いていると、同じ金管楽器の気持ちは理解しやすいのですが、同じ管楽器でも木管楽器の気持ちまで気が回る事はなかなかないのではないでしょうか?
今回はそんな木管楽器それぞれの得意な事、不得意な事を解説していきたいと思います。
まずは金管楽器の得意不得意から
ホルンは金管楽器で、マウスピースで唇の振動を作ってそれが音になってベルから出てくる楽器です。
このマウスピースの中の唇は上唇と下唇が「ぶるぶる」と震える事で音が鳴ります。
基本的にトランペットもトロンボーンもユーフォニアムもチューバも同じ構造ですね。
金管楽器の得意な事、不得意な事
金管楽器の得意な事
- 大きな音を出す
- 華やかな音色
不得意な事
- 極端に小さな音
- バテが早い
- 音が外れやすい
金管楽器は上唇と下唇を2枚重ねてるから後に出てくるオーボエやファゴットの特性に少し似てる部分もあるんだよ。
木管楽器の得意な事、不得意な事
ここでは簡単に各楽器の得意不得意を説明していきます。
フルート
フルートは空気の渦で音を出す楽器です。
得意な事
- 高い音を使ってのメロディー
- タンギング等の色んな技
不得意な事
- 低音域では音量が出にくい
- 息の必要な量が多すぎて常に苦しい
オーボエ・ファゴット
オーボエ、ファゴットは二枚のリードを合わせて音を出す楽器です。
得意な事
- スタッカート
- クリアな発音
- 長い音
不得意な事
- 息が余って苦しい(特にオーボエ)
- 極端に小さな音(特に最低音域)
クラリネット・サックス
クラリネット・サックスは一枚のリードで音を出す楽器です。
得意な事
- 極端に小さな音
- 細かいフレーズ
不得意な事
- スタッカート
- 特に高音域でのppのアタック(特にクラリネット)
- 速いタンギング
- 最低音域付近のタンギングなどのコントロール(特にサックス)
この3種類で得意不得意の傾向が変わってきます。この辺りを知っていれば一緒に演奏する時に役に立つこと間違いなしです!!
一緒に演奏する不得意をこっちの得意でかぶせて目立たない様にするとアンサンブルがまとまりやすくなるんだよ!
まとめ
アンサンブルで一緒に演奏する仲間の楽器の事を知ると、より楽しく良い演奏に近づく事は間違いないです。
ホルンは特に演奏する事自体が難しい楽器なので日頃から他の楽器に優しく接する事が、いざという時に助けてくれる事につながるのではないでしょうか?
フルートが低い音でメロディー→自分のパートは楽譜よりも小さめな音で吹く
オーボエが最低音で苦戦してたら→自分のパートは少し大きめで吹く
みないな感じでこっそり周りのみんなをサポートしちゃいましょ!